マグロの”カマ”を”カマ”という名前で出すレストラン

グルメ・レシピ

Sète(セット)という名前の街(オクシタニー地域圏、エロー県の都市)の
海外沿いに、レストラン”La Senne” (現在ミシュラン★)がある。

寿司や刺身等の日本食がメインと言ってもよいくらい、かなり本格的な
和食メニューがある。
一昨年行ったのが初めてだったと思うのだが、その時は
ネットで調べて感じがよさそうだったので、和食があるなどとは知らず、
偶々入ったのだった。
席に着くと厨房が見えた。そこにいらしゃる年配のシェフが
何となく日本人のような⁇
で、思い切って声をかけてみたら、やはり日本の方だった!
此方に引っ越してきてからまだ一度も日本人に会った事がなかったので、
まさかSèteで会えるなんて!っと、正直私はかなり嬉しかった。
(沢山!が付くのです)
シェフとお話もさせて頂き(シェフは、魚の活き作り、舟盛も作られていた)
ルンルンな気持ちだったのを覚えている。
その時初めて、マグロのカマが”カマ”というそのままの名前で
メニューにある事に気が付いた。
連れが「食べたい!」と言ったけれど、マグロのカマの大きさを
知っている私は、”え~😱”と絶句。
実は私、ヒラスのカマが好きで、日本に帰ると結構な頻度で食べているのだ。
だから正直、フランスに帰ってまでカマは食べたくなかった。
でも確かに、連れはこれまでの人生で(ちと大袈裟ね)
マグロのカマを食べた事はなかった。なので注文した。
結果は?……はい。ご想像通り!4人前以上の量ありました。

で、今年も久しぶりにシェフに会えるかも?と期待して
行ってみる事に。
残念な事に、もうシェフはリタイアーされていた。
今は、ラオス出身の若いシェフが握りや刺身を作っていて、
日本にも友人がいるらしく、お米も送ってもらっているとか、
自身の経歴とか、色々話を聞かせてくれた。
日本から取り寄せた生の山葵もに見せてくれたのには、驚いた。
練り山葵でなく、生の山葵も使うとはレベル高いぞ!
なかなかの努力家に見えた。
いくつか握りを頼んだのだが、烏賊の握りに生の青じそを
使っていたりしていて、トシさん(嘗てのシェフのお名前)は
リタイアーされたけど、若いシェフもトシさんを見習って
頑張ってくれそうだと感じた。
日本を愛してくれる人が近くにいると、応援したくなる。
連れは今年も又懲りもせず、マグロのカマを注文。

一昨年よりは幾分小ぶりにはなっていたが、3人前はあるよね~。
で、私はLangouste(伊勢海老)を。

100g=●●€なのだが
焼かれる前、ウエイターは、一番大きくて重そうな伊勢海老を
お盆に乗せてきたみたいで、”これどう?800gです
”って。
海老さんは足をバタバタさせて嫌々してるように見えたけど、
普通変更しないよね~。
これでOKしたけど、
思わず掛け算してしまった。
半分しか食べきれなかったので、残りの半身は相方へ。
合わせたワインはサンセール。とても美味しかった。
日本食は相変わらず人気で、シイタケ、ワカメ、ユズ等々
日本語のまま表示する事が多くなっている。
フランスと日本、お互いレスペクトしあって、食を高めていくって
素敵だと思う。
※最初の写真のプレートにはこう書かれています。
”このプレートは、1966年7月29日にセットの
100周年を記念して置かれました”

 

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