展開が面白く、色々考えさせられたインドの映画の話です。
題名は「DRISHYAM」
Jeethu Josephの原作に基づいて作られた作品だ。
「インド、ゴア州の小さな村ポンドレム。州警察本部の監察長官(女性)
の息子が失踪した。捜査が進むにつれて、零細ケーブル会社を営む
男性に殺人容疑がかけられるのだが、家族には完璧なアリバイがあった。
………誰からも愛される善人の男性には、愛する妻と2人の娘がいて
幸せな生活を送っていた。そこへ舞い込んだ災難。
暴力を使ってでも自白させようとする、女性長官の態度は行き過ぎだし
警察の横暴さに苛立って、私は終始男性家族側にたって見てしまった。
人の心理を読んだアリバイ工作の過程が興味深く、幼い次女の演技が良い。
最後、男性が失踪した息子の両親を前にこう言う。
”我々も悔やんでいる。私は4年で学校を中退した。
結婚をし、娘は2人いる。それが全てであり、それで満足してきた。
だがそこへ突然望まぬ客が現れた。その男は私達の世界を壊そうとした。
やめるよう懇願もしたが、無理だった。そして悲劇がおきてしまう。
私達はその客を追い払った。戻っては来られない場所へ。
これ程の苦痛はないだろうね。謝ろうと何度も思った。心では謝った。
でも仕方なかった。家族が何より大切なんだ。家族の為ならどんな事でもやれる。
そういう瞬間には善も悪もないんだ。悪かった”と。
もし逆の立場だったらと話す場面もあるが、逆の立場なら、相手の家族も
自分たちと同じ事をしただろうと。
今Netflixでも観る事ができます。
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